春から夏にかけて、隠岐諸島ではさまざまな伝統行事やお祭りが開催されてきました。歴史と自然が息づくこの島では、今も昔ながらの行事が大切に受け継がれ、島民はもちろん、訪れる人々を魅了し続けています。
ここでは、2025年春から夏にかけて行われた行事や、これからの季節に楽しめるイベントをまとめてご紹介します。旅の計画にぜひお役立てください！
記事の最後には、隠岐独自の文化を味わえる特別なプランもご紹介！！ぜひ最後までお読みください♪
【4月】隠岐国分寺 蓮華会舞（隠岐の島町）
毎年4月21日、隠岐の島町にある隠岐国分寺では、弘法大師・空海の命日に合わせて「蓮華会舞（れんげえまい）」が奉納されます。
この舞は中国から伝わった舞楽や伎楽の様式を残しており、今では全国的にも貴重な文化財。獅子が舞ったり、収穫を喜ぶようなユニークな演目があり、見る人を古の世界へと誘います。
美少年が舞う「太平楽」や、猛々しい「竜王」の舞など、7つの舞が次々と披露され、春の隠岐にぴったりの厳かな華やかさを感じられます。
【6月】玉若酢命神社 御霊会風流と馬入れ神事（隠岐の島町）
隠岐島後で最大級の伝統行事ともいえる「御霊会風流（ごれえふりゅう）」。その中心を担うのが、玉若酢命神社で行われる「馬入れ神事」です。
島内8地区から、飾りをつけた神馬と「馬付き」と呼ばれる地区を代表する若者たちが集まり、鳥居前から一気に拝殿まで駆け上がる迫力満点のシーンは必見です。毎年6月5日に実施されています。
この神事は、古代の国司制度に基づいた総社信仰に由来し、島全体の神々が一堂に会する壮大な伝統行事です。昭和40年には島根県無形民俗文化財にも指定されました。
夏以降も様々な伝統行事やイベントが♪
【7月】久見神楽（隠岐の島町）
隠岐の島町久見地区の伊勢命神社で行われる「久見神楽」は、島後神楽の中でも特に厳かな雰囲気を残す神楽です。
舞台はわずか畳2畳ほど。神楽殿で神に舞を奉納するという本来の姿を守り、舞い手は観客に背を向け、神座（かみざ）に向かって神楽を舞います。
国の選択無形民俗文化財に指定されており、神聖な空気感に包まれながら、神々への祈りを感じる貴重な時間が流れます。
【7月】焼火神社 島前神楽（西ノ島町）
西ノ島町にある焼火神社（たくひじんじゃ）は、航海の安全を守る神様として長年信仰されてきました。社殿は岩窟に張り付くように建ち、独特な地形と隠岐の信仰の文化が合わさった様子を見ることができます。まさに“隠岐らしさ”を感じられる場所です。
ここで行われるのが「島前神楽」。出雲神楽の古い形式が残されており、巫女舞や大蛇退治「八重垣」の舞など、躍動感にあふれた神楽が楽しめます。
昭和36年には島根県無形民俗文化財に指定されています。
【8月】シャーラ船送り（西ノ島町）
お盆の時期、西ノ島町では「シャーラ船送り」という伝統的な精霊流しが行われます。シャーラ船とは「精霊船」のなまりで、各集落ごとに手作りの船を用意し、祖先の霊を送り出します。
特に美田地区や浦郷地区では、3〜10メートルにもなる立派な船が飾り付けられ、静かに海へと送り出される様子は幻想的。
この地域ならではの厳かな夏の風物詩です。
【8月】牛突き 夏の本場所大会（隠岐の島町）
隠岐といえば「牛突き」。約800年の歴史があるとされるこの伝統行事は、今も年3回「本場所大会」として開催されています。
8月には「夏の本場所大会」が開催され、1トンを超える巨大な牛たちがぶつかり合う様子に、島全体が熱気に包まれます。
力強さと緊張感に満ちた対決の数々。観戦すれば、隠岐の誇る文化の一端を肌で感じられるはず！
【8月】その他の夏イベントも盛りだくさん！
・【8月】隠岐の島町 西村神楽（にしむらかぐら） ・【8月】都万地区 相撲大会（隠岐の島町） ・【8月】各島での花火大会
夏の隠岐では、お祭り・神楽・花火と見逃せないイベントがいっぱい！滞在期間に合わせて行事に参加すれば、よりディープな隠岐の魅力が味わえます。
【7月5日限定】特別体験プランで“隠岐の文化”に出会う夜
そんな隠岐の伝統文化にどっぷり浸かることができる、一夜限りのスペシャルプランが2025年7月5日に開催されます！
島後・西郷港そばにある隠岐プラザホテルでは、リニューアル1周年を記念して、「隠岐・神々の祝宴〜悠久の祈りに触れる一夜〜」という一夜限りの特別宿泊プランを実施。
神話の舞台である隠岐の伝統芸能や地元の美食、そして絶景の夕暮れを一度に楽しめるこの企画。まさに「神々の時間」を体感できる特別な夜になりそうです。
この夏、あなたも隠岐の文化に触れる旅をしてみませんか？
詳細とお申し込みは下記のリンクよりご確認下さい♪
隠岐プラザホテルがリニューアル1周年企画 「隠岐・神々の祝宴～悠久の祈りに触れる一夜～」を7/5限定開催 | OKIPLAZA SEAGATE
