五島列島は長崎県の一部で、行政区が4つに分かれています。150余りの島から構成され、有人等の数は26、人口は約7万人です。
日本列島が大陸から分離した最後の地域と言われ、2200万年から1700万年前の出来事になります。主要な島は「福江島」「奈留島」「久賀島」「若松島」「中通島」「小値賀島」「宇久島」でそれぞれの島には個性があり、険しい崖から農家の畑まで、いたるところに地殻変動や溶岩で形成された痕跡が見られ、地質の多様性を感じる事ができます。アジア本土に近いことから大陸との交流の歴史があります。その足跡として、8世紀には遣唐使たちが海路で中国に向かう際の最後の中継であったことから、彼らが残した歴史史跡などが日本遺産として登録されています。海外貿易のゲートウェイとして、文化的・経済的交流の場でもありました。
17世紀から19世紀にかけ、250年信仰を守り続けたキリシタンたちの歴史事実が世界に評価され、2018年7月には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産として登録されました。その12の構成資産のうち4つの世界遺産登録集落が五島列島にあります。
島ならではの営みは、無形・有形問わず、独特の進化を遂げ、現在も文化財として受け継がれています。また、ダイナミックな自然地形や多様な動植物も珍しく、未来永劫と続く島の営みを維持すべく、五島列島の下五島エリアは2022年1月に日本ジオパークの認定を受けました。
また、島の郷土食としては、五島うどん、かんころ餅、新鮮な魚と五島牛、四季折々の野菜と果物を楽しめます。特に魚は魚種の豊富さに驚かれることでしょう。忘れてはいけないのがお酒で、焼酎・ワイン・ジンなどお楽しみいただけます。
「東の大島」、「西の五島」と言われるほど椿の島としても有名な五島列島は、令和7年2月に全国椿サミット五島大会が開催(福江島)されます。
素朴な島の営み、穏やかに流れる時間、優美な自然景観、夜空には満天の星空。「感幸の島」五島へ是非お越しください。皆様のご来島を心からご歓迎申しあげます。